2012年 10月 28日
庄原市高野の古民家と小水力発電視察… |
ご夫婦で温かく迎えて頂き、お茶やお菓子で労をねぎらって頂きました。ありがとうございます。高野産のリンゴは実がしっかりしていて酸味と甘みの濃い美味しいものでした。
午後は庄原農協で60年の歴史のある小水力発電について、担当課より説明を受け、その後実際の施設を見学しました。庄原農協は組合員21,000人余り、東城町、西城町、口和町、高野町、比和町、庄原市、甲奴郡地域の農業協同組合です。中国山地での小水力発電の歴史は古く、昭和30年に西条川の流域ではじまりました。この間施設は古くなったり災害で壊れたりと、修復しながら維持してきました。特に水路の傷みが深刻で労力や減価償却などを入れると赤字だそうです。再生可能エネルギー導入支援モデル事業の整備補助事業費などで現在水路の整備を行っているそうですが、使途制約もあり全てを補修する見込みはたっていません。
水力発電も固定価格買取制度がはじまり(200Kwh以上は29円、未満は35円)、今後収益が見込める事業として期待が集まっています。しかし、新規施設の立ち上げは、水利権の許可申請が難しいなどなかなか平坦でなさそうです。規模にもよりますが、タービンなどの動力本体が2億円近くかかり、1Kmから2Kmに及ぶ水路等…農協の杉田課長からは「現行の施設での買取価格は9円で、これでは修繕も難しい。補助事業の充実で小水力発電による農山村のエネルギー自立を国に支援してもらいたい」とおっしゃっていました。
by hirosima6kujcp
| 2012-10-28 21:57
| 三次庄原神石地域