2012年 11月 11日
里山や生物多様性を守る観点からもTPPは亡国の選択 |
広報「みはら」10月号の巻頭写真「アザミの上にとまるヒョウモンモドキ」の写真が素晴らしい。最近アザミを見かけることが少なくなったと思っていたら、宅地化やほ場整備などで湿地が埋め立てられ、餌となるアザミが生える草地が減少したため。同時にかつて14県に分布していた「ヒョウモンモドキ」の絶滅が相次ぎ、今残っている生息地は三原市と世羅町のみとなってしまったそうです。現在「絶滅危惧種Ⅰ類」に指定され、世羅町久井町などで保護活動が行われています。広島県では、他にも1980(昭和55)年に、府中市僧殿町で『国蝶オオムラサキ』が発見されて以来、『国蝶オオムラサキを守る会』がつくられ、地道な保護活動を続けています。「オオムラサキの里」は府中市で学童期を送った2人の娘たちの遠足コースでもあり懐かしい所です。
オオムラサキは里山近くの森を構成するエノキやコナラ、クヌギの木を生育住処としており、どちらの蝶も、保護活動のための里山や森の保全が欠かせません。
里山や「鎮守の森」の破壊が地球規模で起こったらどうでしょうか?自然のもつ治癒力や復元力、固有の動植物の遺伝子の多様性が失われることへの危険が、最近様々な研究機関によって警告されています。科学技術が発達したからこそ、これからの子孫に今ある環境を破壊なく残していくことがますます重要になっていくでしょう。
生きていく限り経済活動は必要です。しかし、もしTPP(環太平洋連携協定)によって、地場産業としての稲作や畑作、酪農などがなりたたなくなったら、里山は荒廃してしまいます。里山に隣接する森や林の整備は、山の動物たちと人間を緩やかに隔てるものになっていましたが、林業の衰退で農家は「有害獣被害」に苦しんでいます。
「食と農」を破壊する関税撤廃だけでなく、日本の国内制度を「非関税障壁」だと見なされれば、アメリカの経済ルールが日本に押し付けられ、多国籍企業から日本が訴えられるという恐れさえ出てきます。解散近ししのどさくさに紛れてTPP参加することは、農業や医療、国民生活に大きな打撃となります。農協中央会はTPP反対の候補を推すことを決めました。医師会もTPP反対、消費税ゼロ税率を求めています。国民世論に背をむける「古い政治」は、それが「第三極」という看板をつけていても、大多数の国民の幸せにつながらないことはは明らかです。
オオムラサキは里山近くの森を構成するエノキやコナラ、クヌギの木を生育住処としており、どちらの蝶も、保護活動のための里山や森の保全が欠かせません。
里山や「鎮守の森」の破壊が地球規模で起こったらどうでしょうか?自然のもつ治癒力や復元力、固有の動植物の遺伝子の多様性が失われることへの危険が、最近様々な研究機関によって警告されています。科学技術が発達したからこそ、これからの子孫に今ある環境を破壊なく残していくことがますます重要になっていくでしょう。
生きていく限り経済活動は必要です。しかし、もしTPP(環太平洋連携協定)によって、地場産業としての稲作や畑作、酪農などがなりたたなくなったら、里山は荒廃してしまいます。里山に隣接する森や林の整備は、山の動物たちと人間を緩やかに隔てるものになっていましたが、林業の衰退で農家は「有害獣被害」に苦しんでいます。
「食と農」を破壊する関税撤廃だけでなく、日本の国内制度を「非関税障壁」だと見なされれば、アメリカの経済ルールが日本に押し付けられ、多国籍企業から日本が訴えられるという恐れさえ出てきます。解散近ししのどさくさに紛れてTPP参加することは、農業や医療、国民生活に大きな打撃となります。農協中央会はTPP反対の候補を推すことを決めました。医師会もTPP反対、消費税ゼロ税率を求めています。国民世論に背をむける「古い政治」は、それが「第三極」という看板をつけていても、大多数の国民の幸せにつながらないことはは明らかです。
by hirosima6kujcp
| 2012-11-11 14:44
| TPP問題